ヘッドセットにも種類が?型や価格から見るヘッドセットの選び方

ヘッドセットを値段だけで選ぶのは危険?
さあ、ヘッドセットを選ぼう!となったとき、まず何を考えますか?
「とりあえず高いのを買っとけば良い!間違いない!」
「ヘッドセットなんてどれも同じ、安くても大丈夫!」
このように思ってはいませんか。
実はヘッドセットを値段だけで選ぶのは大変危険!
とくにヘッドセットを長く使いたいという方はなおさらです。
ヘッドセットを選ぶうえで「もっとも良いヘッドセット」とは「あなたに合うヘッドセット」であり、つまりあなたの使い方に適切なヘッドセットを見つけることなのです。
それがヘッドセットを「長く使う」ための鍵でもあるのです。
今回はそんな「あなたに合うヘッドセット」を選ぶための4つのポイントについてお話していきたいと思います。
①何につなぐか~接続方法の種類~
まずヘッドセットといっても現在ではさまざまな用途で使われていますよね。
「コールセンター業務」「会議」「塾」「個人」など。
そのときにまず考えたいのが「ヘッドセットをどのように使うか」そして「ヘッドセットと何をつなげるのか」ということです。
この何につなげるかによってヘッドセット側のコードの種類が変わります。
詳しく見てみましょう。
・モジュラー
一般家庭の電話や有線でインターネットを接続するときに使っているものと同じ種類のコードです。
主にビジネスホンとヘッドセットをつなげるときに使われます。

・ミニプラグ
スマホや音楽プレーヤー(MP3やCD)にも使用できるコードの種類です。
USBなど他のものに比べ多少音質が劣る傾向にあります。
ビジネスホンにもパソコンにも使用可能。

・USB
パソコンのUSBスロット(差込口)で使用できるコードの種類です。
差し込むだけで簡単に使い始めることができます。
基本的にパソコンで使用するものです。
・Bluetooth
ワイヤレスで使えるへッドセットです。
ノイズに強く、わずらわしいコードがなくなるためスッキリします。
ただしヘッドセットの本体を充電する必要があります。
基本的にパソコンでの利用が多いですが、Bluetoothに対応しているビジネスホンであれば、おなじくBluetoothのヘッドセットに接続し利用することが可能です。
②ヘッドセットの形~型の種類~
ヘッドセットを長時間使う場合、その「付け心地」も選択肢のひとつとしておくことをおすすめします。
それを見るにはまずヘッドセットの型による種類を知るべきでしょう。
耳
まず、音の出る部分が両耳か片耳かの違いがあります。
・片耳
片耳のみ音が出るタイプです。もう一方の耳が空いているため周囲の音もしっかり聞こえます。
外での使用や周囲の音も聞こえるようにしたいという方におすすめです。
また基本的に片耳のヘッドセットは左右どちらでも利用可能なものがほとんどです。
片耳タイプのヘッドセットの多くは「オーバーヘッド型」か「イヤホン型」の二つにわけられます。
ヘッドホンのような形の「オーバーヘッド型」は、スピーカーのない一方の耳の上に「ストッパー」をひっかけるように装着します。
このストッパーの形はメーカーによって様々です。
そして「イヤホン型」の場合は軽量のものが多く、持ち運びとなったときかさばらない、コンパクトな形をしています。

・両耳
両耳で音が聞けるタイプです。
周囲に雑音が多い場合や、集中したい場合、両耳でしっかりと音を聞くことができます。
形状
続いてヘッドセットの形状の違いです。
・オーバーヘッド(ヘッドバンド)
いわゆるヘッドホンの形をしたヘッドセットです。
バンド(頭にあたる部分)の素材によってはフィット感や付け心地、疲れにくさが大きく変わるためぜひ吟味したいところ。
基本的にサイズは大きいですが、最近では屋外でも使いやすいよう「折りたたみ式」なども登場しています。
・ネックバンド
後頭部と首の中間や首に引っ掛けて固定するヘッドセットです。
髪型が崩れず、かつ頭を締め付ける、圧迫するような不快感もありません。
髪型や終始頭につけているのが気になる方におすすめです。
・イヤホン
イヤホンタイプには2種類あります。
「カナル型」は耳の穴に深く差し込む形のものです。
軽量でコンパクトなため持ち運びもしやすく、遮音性も高いので外で聞いても音漏れの心配がいりません。
ただ、デメリットとしてコードがかすれたときの音などが耳に伝わりやすく、コンパクトな分ケーブルも細いため断線が起こりやすいことなどが挙げられます。
「インナーイヤー型」耳の穴付近にイヤホンをかける形のものです。
カナル型とくらべて圧迫感や違和感が少ないです。
ただし、開放型ともいわれていて、音漏れが起こりやすく基本室内での使用をおすすめします。
・イヤフック
耳にフックをかける形のヘッドセットです。
片耳型のものが多く、他のものより耳への負担が少ないため長時間の通話に向いています。
ただし密閉性が低いため、音漏れすることがあります。
マイク
・マイクのポジション
ヘッドセットから伸びているマイクの位置や調節が可能かどうかです。
まずマイクの長さは「口元まで伸びているか」「頬で音を拾うものか」で違いがあります。
口元まで来ているものは、話している安心感があり、頬までのものは目立たず、すっきりとします。
そしてマイク位置の調整ができるもの、位置を固定できるものの違いもあります。
・マイクの性能
マイクが周囲の雑音を拾わないようにする機能が「ノイズキャンセリング」や「指向性」です。
これらは「一定角度の音」を拾い、そのほかの範囲の音を拾わないようにする、ノイズが入りにくいといった特徴があります。
③高い、安いヘッドセットとは?~価格の種類~
ヘッドセットにおける価格の違いとは何でしょうか。
性能の違いはたしかにあるでしょう。
けれども最初にお話したとおり、ヘッドセットは高ければ良いわけでも、安ければ良いわけでもありません。
なぜなら、使う人によって、価格上ある程度のボーダーラインを超えてしまうとその差は微々たる物、本当にその金額を出すべき性能差があるとは言えなくなるからです。
たとえば高いヘッドセットに見られる特徴はこのようなものです。
- 素材が違う(革やメッシュなど)
- 小さな音も聞き取れる
- 音の位置、臨場感が味わえる(=より自然に聞いているような音の感覚)
- ヘッドセット上で操作(マイクの上げ下げでミュート・ONやOFF、音量操作)
- 人間工学による設計、長時間つけても疲れにくい
もし会議で使うヘッドセットを探している場合、上に書かれているいくつかは不必要な機能であることはわかりますよね。
音一つ一つを吟味する必要のある音楽業界や、長時間装着する必要のある放送局、映像会社、その道のプロたちはもちろんこのような部分もこだわるでしょう。
そして高級ヘッドセットの中には「ゲーミングヘッドセット」といわれるものも多くあります。
いわゆるゲームで使うヘッドセットです。
音質や臨場感といった機能はどちらかというとこのゲーミングヘッドセットで重要視される部分です。
海外や老舗、ヘッドセットの専門メーカーが作る「コールセンター用(業務用)ヘッドセット」も比較的価格の高い部類に入ります。
同じ価格帯でも用途に合ったヘッドセットを優先し選ぶのが良いですね。
一方で、安すぎてもいけないというのももちろんあります。
低価格帯のものではコールセンターで必須の「ノイズキャンセリング」機能がついていないなんてことも。
中にはメーカー品の偽者も多く出回っています。
そんなヘッドセットですが、下は1,000円台から高いものでは40,000円近い価格帯で提供されています。
会議や通話など30分~1時間ほどの利用を目的としているのなら1,000~6,000円の価格帯でもかまいませんが、業務として長時間使う場合は性能や使用感など注意が必要です。
またすでにお話した通り、高ければ良いというわけでもありません。
用途と性能がしっかり合致しているかを見て選ぶことをおすすめします。
④メーカーごとのヘッドセット~メーカーの種類~
ヘッドセットのメーカーは現在業務用だけでなく、個人の利用として参入したメーカーも数多く出てきています。
それぞれのメーカーは専門的にヘッドセットを扱っているところもあれば、製品の一つとしているところもあり、メーカー自体を見ることでその強みや特徴を知ることができます。
・ロジテック
パソコン周辺機器で知られているロジテックは豊富なカラーリングや独特なデザインのヘッドセットを多く扱っています。
・サンワサプライ
軽量かつ幅広い価格帯が魅力のサンワサプライ。
どれもさまざまなヘッドセットの用途を考え作られています。
・バッファロー
ワイヤレス製品を幅広く出しているバッファロー。
ワイヤレス機器のノウハウを活かし、安定した通信が支持を得ています。
・SONY
「音」といえばSONY。
音質、音漏れ、ノイズキャンセリングなど「音」にこだわった機能が盛りだくさんのへッドセットが多く展開されています。
・長塚電話工業所
使いやすく、丈夫、壊れにくい、国内老舗メーカー。
その実績は80年という年月、ロングラン製品からもわかると思います。
・ゼンハイザーコミュニケーションズ
ドイツの音響メーカー「ゼンハイザーエレクトロニクス社」のヘッドセット専門子会社。
音だけでなくその装着感にも力を入れています。
・ジャブラ
ヨーロッパにおけるヘッドセットの大手メーカー。
世界的にコールセンターでよく利用されるヘッドセットメーカー二社のうちの一社。
・プラントロニクス
日本でも人気のアメリカヘッドセットメーカーです。
大規模なコールセンターで多く採用されています。
ジャブラと並び大手ヘッドセットメーカーの一社。
まとめ
- 自分に合ったヘッドセットを選ぶのが良い
- 選ぶポイントは4つ
- つなぐものは?⇒接続するコードの違い関係
- ヘッドセットの型は?⇒装着感や長時間利用する場合の使い心地の違いに関係
- 価格は?⇒性能の違い&使い方とのズレはないか
- メーカーは?⇒どこに力を入れているかがわかる、使い方に関係